心奪われて

ベトナム戦争の英雄として帰国したキム・ジンピョン大佐（ソン・スンフン）は、申し分のない生活を始められる立場にいた。戦争の英雄であり、有力な指揮官を義理の父として持つジンピョンは、残りの人生を快適安心に過ごせるようになる昇進を間近に控えていた。美しく有力な人脈を持つ妻イ・ソクジン（チョ・ヨジョン）を側に置くジンピョンは、基地にいるほぼ全員から羨望の眼差しを受けていた。しかし彼のどのような成功も、内なる悪魔を遠ざけておくことはできなかった。 PTSDに苦しむジンピョンは、苦労してなんとか基地での穏やかな日常生活に戻ろうとする。新たに大尉を部下として迎えたジンピョンは期待される役割を果たそうとするが、なかなか上手く対応することができない。隣に引っ越してきたキョン・ウジン大尉とその妻チョン・ガフン（リム・ジヨン）を見たジンピョンは、ガフンの美しさに心を奪われる。ほぼ瞬時に恋に落ちたジンピョンは、ガフンへの感情を無視しようとするが、彼女を見れば見るほどその思いは強くなっていく。思いがけない出来事によりガフンの関心がジンピョンに向けられ、彼女はすぐに彼の好意を受け入れるようになる。 互いの感情に夢中になったジンピョンとガフンは、すぐに情熱的な不倫関係に陥る。しかし強い罪と後悔の気持ちが、2人の共有する感情にしばしば影を落とす。義務と情熱の間で引き裂かれるジンピョンとガフンは、どちらも自分自身に問いかけなければならない：この激しい意志の闘いはどちらが勝つことになるのだろうか？ 愛と痛みと抑えがたい情熱の物語『心奪われて』は、キム・デウ脚本・監督による2014年のエロチック恋愛映画です。