スピリットウォーカー

交通事故に巻き込まれた男（ユン・ゲサン）が意識を取り戻す。自分の素性も事故に遭った理由も覚えていなかったが、銃傷があり、デザイナーズスーツに身を包んでいた。鏡で自分の姿を見た瞬間、他人の体に閉じ込められたと思う。そして、何者であれ、その体は裏社会につながる人物のものではないかと疑い始める。だが、彼に悩む時間はなかった。12時間後の正午にはまた別人の体で目覚めたからだ。真夜中にも再び同じことが起きる。 やがて彼は、12時間が経過するごとに体が入れ替わることに気づく。そして、目覚めるたびに違う人になっても、常に誰かに追いかけられているように感じる。また、ムーン（イム・ジヨン）という名の女性が自分の正体の鍵を握っていることが分かる。しかし、プレッシャーが大きくなるにつれ、暴力的なギャングの世界にやがて自分もムーンも飲み込まれてしまうのではないかと不安になる。 『スピリットウォーカー』はユン・ジェグン監督の2020年の韓国映画。