緑豆の花

裕福な政府要人の第一子ペク・イガン（チョ・ジョンソク）は、普通ならば世間から尊敬され羨ましがられるような環境で育てられるはずだった。しかし残念ながら現実はそうではなかった。父親の妻の使用人の子で庶子として産まれたイガンは、母親がかなり低い社会階級に属していたという理由だけで、常に周りの人々から見下されながら生きてきた。虐げられ、事実上追放されたイガンの人生が楽だったことは一度もない。しかしこれは、彼の弟には当てはまらない。 彼らの父親のただ一人の嫡子であるペク・イヒョン（ユン・シユンは、今まで贅沢と特権階級としての生活しか知らずに生きてきた。日本でエリート教育を受けたイヒョンは、国家公務員試験の準備のために父親の家に戻ってきた。 母親が違うにも関わらず、イヒョンはいつも兄を丁寧に扱ってきたが、農民たちの反乱の轟音が広がり始めると、兄弟の関係はかなり緊張する。この2人の兄弟、そして彼らの間の緊張の高まりの間に挟まれたのは、人々から尊敬される有名な日易商人の娘で、李氏朝鮮で一番の商人になることを夢見るソン・ジャイン（ハン・イェリ）だ。 差し迫る反乱の中で自らの役割を持っているジャインの関与は、イガンが下級階層の側に立つ一方でイヒョンは上流階層への同情を示すなか、兄弟の間の緊張をさらに高めるだけだった。この兄弟の絆の強さは、これから迎える試練に耐えることができるか？それとも彼らの異なるイデオロギーが最終的に彼らを引き裂いてしまうのか？ 東学党の乱（甲午農民戦争）から着想を得た「緑豆の花」は、シン・ギョンス監督による2019年の韓国の歴史ドラマだ。